最近、「サウナを自宅に設置したい」と考える方が増えています。
しかし、どんなサウナを選べばいいのか、設置の流れや費用、維持の手間まで、気になるポイントが多いのも事実です。
せっかく自宅サウナを作るなら、失敗せずに長く快適に楽しみたいもの。
この記事では、サウナの自宅設置に必要な具体的手順や費用の相場、失敗しない選び方や注意点まで、分かりやすく解説します。
自宅サウナ設置を成功させたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
サウナを自宅に設置するための具体的な手順とポイント

自宅でサウナを楽しむには、あらかじめしっかりとした準備と計画が必要です。
一般家庭でも設置しやすい商品が増えていますが、場所選びや設備、安全面にも注意を払うことで快適なサウナ空間を実現できます。
設置の流れ
サウナを自宅に設置する手順を把握しておくと、スムーズに進めることができます。
- 設置場所の選定
- 設置するサウナのタイプの決定(屋内用・屋外用、電気式・薪ストーブなど)
- 必要な設備や電源の確認
- 業者への見積もりと設計の依頼
- 設備工事と設置作業
- 試運転・メンテナンス方法の確認
この流れをもとに、計画的に進めることが理想的です。
設置場所の選び方
サウナの設置場所は、快適さと安全性の両面から慎重に選ぶ必要があります。
屋内の場合は浴室や脱衣所、屋外であれば庭やテラスなどが主な候補です。
設置場所を選ぶポイントは、換気や排水のしやすさ、電源やスペースの確保、防水・防湿性です。
特にマンションの場合には管理規約も考慮しましょう。
- 十分なスペースがあるか
- 換気がしやすい環境か
- 湿気や水漏れの心配がないか
- アクセスや導線が確保できるか
これらを確認したうえで、最適な場所を選びましょう。
必要な設備と準備
サウナを安全かつ快適に使うには、いくつかの設備や準備が必要です。
設備 | 役割 |
---|---|
電源コンセント | 主に電気式サウナで使用。容量が十分かチェックが必要。 |
換気設備 | 室内の湿気や熱気の排出に必須。 |
防水・防湿対策 | 壁や床の腐食・カビ防止のために重要。 |
排水設備 | 汗や蒸気の排水のため、特に屋内設置では必須。 |
これらのほか、サウナストーンや専用バケツなどの小物も揃えておくと良いでしょう。
設置にかかる期間
自宅のサウナ設置には、おおよそ1週間から1か月程度かかることが多いです。
既製品の簡易サウナの場合は、注文から設置まで最短数日で完了します。
一方でフルオーダーや大規模な工事が必要な場合は、工事内容や部材調達によって期間が伸びることもあります。
業者とスケジュールをよく相談し、無理のない納期を設定しましょう。
工事と安全性への配慮
サウナには高温・高湿になる環境がつきものです。
そのため、電気配線や防水工事はプロの業者に任せるのが安心です。
また、必ず熱源の周辺は不燃素材で施工し、万が一の火災や事故に備えます。
小さなお子さまやペットがいる家庭では、サウナ室への誤侵入を防ぐロックを設けるなどの配慮も大切です。
法律・規制の確認事項
サウナを自宅に設置する際は、法律や各自治体の規則も確認しましょう。
住宅地で薪ストーブを使う場合や、排気・排水の取り扱いにはとくに注意が必要です。
また、マンションや集合住宅の場合は、管理規約や消防法・建築基準法に適合しているか必ず確認しましょう。
不明な点は必ず関連する役所や専門業者に問い合わせてください。
自宅に設置できるサウナのタイプ

自宅で楽しめるサウナには、いくつかの設置タイプがあります。
家庭のスペースや予算、設置場所の条件に合わせて最適なサウナを選ぶことが大切です。
それぞれのサウナの特徴を知ることで、理想のサウナライフを実現しやすくなります。
テントサウナ
テントサウナは、ポータブルなテント状のサウナです。
組み立ても簡単で、庭やベランダ、屋外スペースがあればすぐに設置できます。
サウナストーブを中に入れて使い、本格的な蒸気浴が楽しめる点が魅力です。
- 設置・片付けが楽なので、初めてでも扱いやすい
- 使用しない時はコンパクトに収納可能
- 比較的リーズナブルな価格で購入できる
大掛かりな工事が不要なので、賃貸住宅の方にも人気があります。
据え置き型サウナ
据え置き型サウナは、ある程度のスペースに恒常的に設置するタイプです。
木製の小屋やユニット形式で、部屋の一角、洗面所、バスルームの横などに置くことができます。
内部の温度や湿度をしっかり管理できるため、自分好みのサウナ環境を作りやすいのが特徴です。
特徴 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
設置型 | 自宅で本格的なサウナ体験が可能 | 設置スペースと換気設備が必要 |
木製・ユニット式 | 断熱性が高い | 重量があるので設置場所に注意 |
バレルサウナ
バレルサウナは、樽型の特徴的な外観を持つ屋外用サウナです。
丸いフォルムがかわいらしく、庭やテラスに設置すれば一気に特別な空間を演出できます。
中には複数人で入れる大型タイプもあり、家族や友人とも一緒に楽しめます。
耐久性の高い木材が使われることが多く、断熱性や保温性にも優れています。
ただし、基礎工事や防水対策が必要な場合もあるため、事前のチェックが重要です。
オーダーメイドサウナ
オーダーメイドサウナは、設置場所や希望に合わせて自由に設計できるタイプです。
間取りやデザイン、使用する木材なども細かく指定でき、自分だけのサウナルームを作ることが可能です。
家庭用はもちろん、店舗や施設にも人気があります。
費用は他のタイプより高めですが、理想を追求したい方におすすめです。
専門業者と相談しながら進めるため、安心して導入ができます。
サウナを自宅に設置する費用相場

自宅にサウナを設置する際には、思っているよりも多くの費用がかかる場合があります。
費用はサウナの種類や広さ、設置場所、工事内容によって大きく異なります。
自分に合ったプランを選ぶことで、より快適なサウナライフを実現できます。
初期費用の目安
サウナを自宅に設置する初期費用は、設置するタイプや規模で大きく変わります。
小型の簡易サウナであれば数十万円から設置可能ですが、本格的な家庭用サウナでは数百万円かかることもあります。
特に電気工事や断熱工事が必要になる場合、追加で費用が発生します。
また、設置するスペースによってはリフォーム費用も考慮に入れる必要があります。
サウナの種類 | 初期費用の目安 |
---|---|
簡易組立サウナ(テントタイプなど) | 10万円~30万円 |
家庭用スチームサウナ | 20万円~70万円 |
本格的な木製サウナ | 100万円~300万円 |
これらの費用に加えて、必要に応じたオプションや設備の追加も考慮しましょう。
タイプ別の費用イメージ
自宅サウナにはいくつかのタイプがあり、それぞれで費用の目安が異なります。
- テントサウナ:手軽に導入でき、場所も選ばないためコストを抑えやすいです。
- 家庭用スチームサウナ:浴室や洗面所など水回りに設置しやすく、比較的安価です。
- 本格木製サウナ:別室や屋外への設置が多く、本格的な造りのためコストは高めです。
また、サウナストーブや換気設備、温度管理システムなど必要となるパーツも予算に影響します。
ご自身のライフスタイルや予算に合うタイプを選ぶことが大切です。
コストを抑えるコツ
サウナの設置費用を抑えるためには、いくつかの工夫がポイントになります。
- 設置場所を工夫することでリフォーム代を節約できます。
- 既存の浴室や納戸などを活用すると、改装費が少なくなります。
- 必要最低限の設備からスタートし、徐々にオプションを追加する方法も効果的です。
- 複数社から見積もりを取り、費用の比較検討を行いましょう。
さらに、自分で組立可能なサウナキットを利用することで、工事費を大幅に削減できる場合もあります。
設置後のメンテナンスやランニングコストも考慮に入れて、無理のない範囲で夢のサウナを実現しましょう。
サウナを自宅に設置したあとの維持費・ランニングコスト

自宅にサウナを設置したあとは、本体設備費だけでなく、継続的に発生する維持費やランニングコストも考慮する必要があります。
主な費用には、毎月発生する電気代や燃料費、定期的に必要なメンテナンス費用、さらに稀に発生する故障時の修理費用などが含まれます。
これらのコストをしっかり把握しておくことで、快適で経済的なサウナライフを長く楽しむことができます。
電気代や燃料費
サウナの稼働には、電気やガス、薪などの燃料が必要です。
自宅サウナで最も多い電気式の場合、一般的な家庭用サウナ(2〜3人用)では1回あたりおよそ15〜20kWhの電力を消費します。
1kWhあたりの電気代を27円と仮定すると、1時間利用した場合の電気代はおよそ405〜540円ほどです。
ガス式サウナの場合も、1回利用あたり数百円程度の燃料費がかかります。
ランニングコストをまとめると、以下のようになります。
- 電気サウナ:1時間あたり約400〜600円
- ガスサウナ:1時間あたり約300〜500円
- 薪サウナ:薪代が別途必要(1回あたり約500円〜)
毎日使用する場合と週末のみ使う場合では、年間の費用も大きく変わってきますので、ライフスタイルに合った設置・運用を考えると良いでしょう。
メンテナンス費用
サウナを快適に長く使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
主に発生する費用としては、ストーブやヒーター部分の点検清掃、水垢・カビ予防のための内部クリーニング、木材部分の劣化チェックやメンテナンスなどがあります。
項目 | 頻度 | 費用の目安 |
---|---|---|
ストーブ・ヒーター点検 | 半年〜1年 | 3,000〜10,000円 |
内部清掃・カビ対策 | 毎月 | 1,000〜3,000円 |
木材部分のメンテナンス | 1年 | 5,000〜15,000円 |
メンテナンスを怠ると故障のリスクも高まるため、定期的なチェックを心がけましょう。
故障時の修理費用
もしサウナが故障した場合、修理にかかる費用も事前に把握しておきたいポイントです。
代表的な修理内容と費用の一例を以下に挙げます。
- 電気ヒーターの交換:20,000円〜50,000円程度
- 温度センサーや配線の修理:5,000円〜20,000円程度
- 木材の割れや交換:数千円〜数万円
保証期間内であれば無償修理が受けられることもありますが、経年劣化や消耗品については自己負担になる場合がほとんどです。
定期的なメンテナンスと早期対応で、修理費用を抑えることができます。
自宅へのサウナ設置で注意すべきポイント

自宅にサウナを設置する際には、夢を叶える喜びがある一方で、事前にしっかりと確認しておきたいポイントがいくつかあります。
設置スペースや建物自体への影響、そして近隣環境への配慮まで、見落としがちな点に注意を払いながら準備を進めることが大切です。
設置スペースの確保
サウナを自宅に設置するには、まず十分なスペースが確保できるかどうかを検討しましょう。
設置したいサウナのタイプやサイズによって必要なスペースは異なります。
特に屋内の場合は、周囲の動線やドアの開閉スペースも考慮する必要があります。
- サウナ本体のサイズと搬入経路
- 使用時の安全な動線確保
- 換気や湿気対策のスペース
- 設置後のメンテナンス用スペース
屋外設置の場合でも、基礎工事や電源確保が必要となるため、敷地内のどの位置で施工可能か事前に確認することが大切です。
建物構造への影響
サウナは高温や蒸気を発生させる設備なので、建物への影響を無視できません。
特に気を付けたいのは、断熱・防水・耐湿性です。
項目 | 注意点 |
---|---|
断熱 | 十分な断熱材を使い熱が外部に漏れないようにする |
防水 | 蒸気や水滴による建物へのダメージを防ぐための防水施工が必要 |
耐湿性 | 湿度によるカビや腐食を防ぐための素材選びが重要 |
リフォームや増築が必要になる場合は、必ず専門業者に相談しましょう。
安全に使い続けるためにも、建物の現状を把握し適切な工事を行うことが大切です。
近隣への配慮
自宅サウナを設置する際には、ご近所とのトラブルを避けるための配慮も欠かせません。
サウナユニット自体は静かでも、換気ファンや給排気音、夜間の使用時の声や音が問題になる場合があります。
また、設置工事の期間中には騒音や業者の出入りもあるため、早めに近隣の方に説明しておくと安心です。
煙や蒸気の排出経路にも気を配り、他の住宅に影響を与えない設計を心がけましょう。
快適なサウナライフのためにも、周囲への思いやりを忘れずにプランニングすることが大切です。
設置後に快適な自宅サウナを楽しむための工夫

自宅にサウナを設置した後は、より快適に過ごせるようなさまざまな工夫を取り入れることで、毎日のリラックスタイムが一層充実します。
機能的な装備だけでなく、雰囲気や使い方まで自分好みにカスタマイズすることで、本格的なサウナ体験を自宅で味わえます。
ここでは、自宅サウナをさらに楽しくするための具体的なアイデアをご紹介します。
インテリアアレンジ
サウナのインテリアをおしゃれに整えると、入るたびに豊かな気分になれます。
サウナ内には木製ベンチや木目を活かした壁など、ナチュラルな雰囲気を意識するのがおすすめです。
照明は柔らかい間接照明を選ぶと、リラックスした空間がつくれます。
- バスタオルやサウナハットを統一感のあるデザインにする
- 防水性のある観葉植物を飾る
- ウォールシェルフを取り付けてアロマや小物をコーディネート
お気に入りのサウナグッズをディスプレイすることで、部屋全体に個性を出すことができます。
ロウリュやアロマの活用
ロウリュは、サウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を発生させることで、体感温度を高めて発汗を促します。
自宅サウナでも簡単にロウリュを楽しむことができ、専用のアロマオイルやハーブエキスを使えば、好みの香りや効能を取り入れられます。
アロマの種類 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
ユーカリ | 清涼感・スッキリとした香り | 気分転換やリフレッシュに最適 |
ラベンダー | リラックス効果・心地よい香り | 就寝前や落ち着きたいときに |
シトラス系 | さわやかで明るい香り | 朝や気分を盛り上げたいときに |
サウナの香りを定期的に変えることで、新鮮な気分でリフレッシュできます。
ロウリュをする際はマナーを守り、蒸気の取り扱いに注意しましょう。
ととのいスペースの作り方
サウナの後は「ととのいスペース」を作ることで、さらに満足度がアップします。
冷たいシャワーを浴びたり、外気浴ができるようなスペースを確保するのがポイントです。
屋内ならリクライニングチェアやマットを置いて、ゆったりと体を休める場所を設けましょう。
バルコニーや庭、テラスがあれば、外気浴用の椅子やテーブル、小さめのパラソルを設置すると究極のリラックスタイムに近づきます。
照明は落ち着いた色合いにしたり、BGMにこだわるとより雰囲気が高まります。
ととのいスペースの温度や湿度、周囲の景色にも気を配ることで、自宅ならではの極上のサウナ体験を作り出すことができます。
サウナを自宅に設置したい人への実践的なアドバイス

これまでに自宅サウナに関するさまざまな知識や種類、導入前のポイントについて解説してきました。
自宅でサウナを設置するのは大きな決断ですが、実際に設置を検討するときには、家族と相談して生活動線や間取りと調和するスペース選びがとても大切です。
また、安全性や定期的なメンテナンス、電気•水道工事といった現実的なポイントも忘れてはいけません。
自分に合ったサウナのタイプやサイズ、予算を見極めて無理のない計画を立てることが、後悔しない自宅サウナへの第一歩です。
この記事を参考に、快適で理想的な自宅サウナ空間をぜひ実現させてください。