自宅サウナの維持費を徹底解説|コスト内訳から安く抑えるポイント・おすすめの選び方まで

明るい照明の木製サウナ室の内観
自宅サウナ

自宅でサウナを楽しむことは、憧れであり理想的なリラックス方法ですが、「自宅サウナの維持費が実際どのくらいかかるのか?」と不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

電気代や水道代、定期的なメンテナンス費用など、見落としがちなポイントまで様々なコストが発生します。

この記事では、自宅サウナの維持費の内訳や目安となるコスト、さらに維持費を安く抑えるコツまでわかりやすく解説します。

将来のコストやご自身のライフスタイルに合わせたサウナ選びの参考になる情報をたっぷりご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

自宅サウナの維持費の内訳と目安コスト

タオルとペットボトル水が置かれた休憩セット

自宅サウナは設置した後も、快適に使い続けるためにはさまざまな維持費がかかります。

主なコストとしては電気や燃料、水道、メンテナンス、消耗品の交換、保険費用、カビ・臭い対策などが挙げられます。

それぞれの費目ごとにどれくらいの費用がかかるのか、目安を知っておくことで長期的なランニングコストを把握できます。

電気代・燃料代

自宅サウナの運転には電気式や薪ストーブ式、ガス式などさまざまな種類がありますが、一般的にもっとも多いのは電気式です。

電気サウナの場合、1回約1時間の利用でおよそ500〜1,000円の電気代が目安になります(消費電力3〜6kWの場合)。

毎日利用した場合、月の電気代は15,000円〜30,000円程度になることもあります。

燃料式の場合はガスや薪の価格に左右されますが、薪代の場合1回あたり300〜800円、ガスの場合は1回500〜1,000円が参考になります。

種類 1回あたりの目安 月額(ほぼ毎日利用)
電気式 500〜1,000円 15,000〜30,000円
ガス式 500〜1,000円 15,000〜30,000円
薪ストーブ 300〜800円 9,000〜24,000円

水道代

サウナで汗を流した後はシャワーや水風呂を利用することが多く、水道代も無視できません。

シャワー1回あたり50〜80リットル程度、水風呂は200〜400リットルほどの水を使うことが一般的です。

  • シャワーのみ利用:1回あたり約10〜20円
  • 水風呂も利用:1回あたり約60〜120円
  • 月間の水道代目安(ほぼ毎日利用):2,000〜4,000円程度

居住地域や契約水道料金によって変動しますが、毎日利用する場合も大きな負担にはなりにくいです。

定期的なメンテナンス費用

サウナを長く安全に使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

具体的には、ヒーターの点検や配線の確認、換気ダクトの掃除、木材の傷みチェックなどがあります。

業者に依頼する場合、1回につき5,000円〜2万円程度が相場です。

年1〜2回ほど定期点検を行うことでトラブルを未然に防ぎ、安心してサウナを楽しめます。

消耗品や備品の交換費用

サウナストーンや温度計、砂時計、照明器具などは消耗品として定期的な交換が必要です。

特にサウナストーンは数年に1度(2,000円〜5,000円/回)の交換が推奨されています。

また、バスタオルや床マット、桶・柄杓なども衛生的に保つためには交換や洗濯が必要となります。

1年間の平均として5,000円〜1万円程度のコストを見ておきましょう。

保険・修理費用

自宅サウナも家財の一部のため、火災保険への加入や特約の追加を検討することをおすすめします。

万一のトラブルや災害時に備えた保険料として、年間で3,000円〜1万円程度が目安です。

また、ヒーターが故障した場合の修理費は1万円〜数万円、配線トラブルや部品交換で5,000円〜2万円ほどかかる可能性があります。

カビ・臭い対策のコスト

湿度が高いサウナではカビや臭いの発生にも注意が必要です。

市販の防カビスプレーや消臭剤、換気ファンの設置といった対策コストもみておきたいポイントです。

主なカビ・臭い対策には以下のような方法と費用がかかります。

  • 防カビ・消臭スプレー:約1,000円〜2,000円/本(1〜2か月ごとに交換)
  • 換気扇・送風機の電気代:月500円〜1,000円程度
  • 定期的な清掃用洗剤:月500円〜1,000円程度

こまめな換気と掃除を心がけることで、快適なサウナ環境を維持できます。

自宅サウナの維持費を安く抑えるポイント

窓とロウリュバケツがある黒壁のサウナ室

自宅サウナを楽しむ際に、月々や年間の維持費が気になる方は多いものです。

ちょっとした工夫を日々の習慣に取り入れることで、費用をしっかりとセーブしながら快適なサウナライフを続けられます。

ここでは、維持費を抑えるための具体的なコツをいくつかご紹介します。

稼働時間の工夫

サウナのランニングコストの多くは、加熱や換気にかかる電気・ガス代が占めています。

使用頻度が高いほど、その分費用も膨らむため、利用時間を調整するのが効果的です。

例えば、1回30分以内の短時間利用や週2~3回程度の運用など、無理のない範囲で稼働時間と頻度をコントロールすることでコストを削減しやすくなります。

家族とスケジュールを共有して、同じ時間帯にまとめて利用すると効率的です。

  • サウナ使用時間の見える化(タイマーやアプリの活用)
  • 家族でまとめて一緒に使う
  • 設定温度を少し下げてみる

適切な断熱・気密性の確保

サウナ室の断熱や気密性が十分でないと、せっかく温めた熱がどんどん逃げてしまい、余計なエネルギーが必要になります。

手軽にできる対策としては、ドアや窓にすき間テープを貼る、吸音・断熱効果のある素材で壁を補強するなどがあります。

定期的に点検を行い、老朽化した部分があればすぐに補修しましょう。

対策方法 期待できる効果
すき間テープの活用 熱や湿気の漏れ防止
ドア・窓の二重化 冷気の侵入をシャットアウト
断熱材の追加 室温の安定・暖房効率の向上

節水のテクニック

サウナでは発汗後のシャワーや水風呂、清掃などで意外と水道代がかかります。

無駄な水の使い過ぎを防ぐためには、「ながしっぱなし」にならないよう意識しましょう。

節水型のシャワーヘッドへの交換や、湯舟の水量をあらかじめ決めておくなど、ちょっとした習慣も効果的です。

使い終わった水の再利用(例:植木の水やり用)もおすすめです。

ランニングコストが低いサウナ方式の選択

自宅サウナには、電気式、薪ストーブ式、遠赤外線式などさまざまなタイプがありますが、それぞれ維持費が異なります。

電気サウナは設置しやすいものの電気代がやや高め、薪ストーブは燃料代だけですが手間がかかります。

トータルで維持費が安いのは、省エネ性能の高い遠赤外線式や、タイマー設定によって自動で節電されるモデルです。

  1. 遠赤外線式サウナは省エネで立ち上がりも早い
  2. タイマー付きで自動運転ができるタイプを選ぶ
  3. 電気料金プランの見直しもランニングコスト低減に有効

効果的な消耗品の選び方

アロマオイルやサウナストーン、清掃用洗剤など、自宅サウナには定期的な消耗品の購入が必要です。

割安な大容量タイプや詰め替え用を選ぶことで、トータルコストを下げることができます。

また、品質と価格をよく比較し、用途に応じて無駄のない消耗品を選びましょう。

必要量を把握してまとめ買いすれば、頻繁な買い足しによる出費も抑えられます。

自宅サウナの維持費が割高になるケース

清潔に整えられた白いマット付きのサウナ室内観

自宅サウナは設置するだけでなく、運用や維持にかかる費用も十分に考慮する必要があります。

維持費が割高になるケースにはさまざまな要因があり、事前に知っておくことで無駄な出費を防ぐことができます。

設置環境の影響

サウナを設置する場所によって必要な断熱工事や換気設備の規模が異なります。

たとえば寒冷地や湿気の多い場所では、通常よりも電力消費が多くなることがあります。

また、基礎工事や配線工事が追加で発生すると、そのぶん初期費用や維持費も上がります。

  • 断熱材のグレードアップが必要になる
  • 高性能な換気システムの導入費用やメンテナンス費用
  • 雨漏り対策などの追加工事によるコスト増

設置前に環境条件を十分チェックし、最適なプランを選ぶことが大切です。

使用頻度の多さ

サウナを利用する頻度が多くなると、それだけ電気代や水道代も上昇します。

特に家族全員で毎日サウナを使う場合や、友人を招いて頻繁に利用する場合には、維持コストが高くなりやすいです。

利用頻度 1ヶ月の電気代目安 1ヶ月の水道代目安
週1回 約2,000円 約400円
週3回 約6,000円 約1,200円
毎日 約20,000円 約4,000円

高頻度での使用を想定する場合は、電気代や水道代もあらかじめ確認しておきましょう。

ストーブやヒーターの性能

サウナの暖房設備には様々なタイプがありますが、機器によって消費電力や効率が大きく異なります。

省エネタイプのストーブやヒーターを選ぶことで、長期的なランニングコストを抑えることが可能です。

逆に性能が低い機種や旧式のヒーターでは、余計な電気代がかかりやすくなります。

購入時は、初期費用の安さだけでなく運用コストも比較しましょう。

メンテナンス頻度の不足

サウナの定期的なメンテナンスを怠ると、機器の故障やトラブルが発生しやすくなります。

掃除やフィルター交換をサボることで、余計な修理費がかかる場合も珍しくありません。

また、不衛生な状態が続くと利用できない期間が生まれたり、再調整やパーツ交換が必要になることもあります。

1ヶ月または3ヶ月ごとの点検や掃除を忘れず行うことで、無駄な維持費の発生を予防できます。

サウナの種類ごとの維持費の特徴

サウナ用のカラフルな天然石ストーン

自宅サウナとひと口に言っても、使用する方式や構造によって維持費が大きく変わります。

設置費用だけでなく、ランニングコストも検討して自分にあったサウナを選びたいですね。

電気式サウナ

電気式サウナは家庭用サウナの中でも手軽に導入できる人気の方式です。

メンテナンスが比較的簡単なのが大きな特徴であり、日常的にはフィルター掃除や内部の拭き掃除だけで十分です。

最大の維持費はやはり電気代です。

消費電力 1時間の電気代(目安) 月額(週2回・1回1時間利用)
1.5kW 約45円 約360円
3.0kW 約90円 約720円

電気代は住んでいる地域や契約プランによって少しずつ差がありますが、おおむねこの範囲に収まります。

薪ストーブ式サウナ

薪ストーブ式サウナは、フィンランドなどで伝統的に使われているタイプです。

維持費の大部分は薪代となります。

  • 薪(1回につき2~5kg使用、1kgあたり100~200円)
  • 煙突やストーブ内部の清掃
  • 消耗品(火ばさみ、耐熱手袋など)の買い替え

定期的にストーブ内部の灰を取り除いたり、煙突の点検も必要ですので、手間を惜しまずメンテナンスすることが快適に使うコツです。

テントサウナ

テントサウナはアウトドアでも人気ですが、自宅の庭やベランダで楽しんでいる方も増えています。

シンプルな構造なので日常的な維持費は比較的抑えられます。

燃料に薪や炭、ガスを使用する場合、利用ごとに費用が発生します。

また、テントの生地やファスナーの劣化を防ぐため、乾燥やメンテナンスも必要です。

テント本体は定期的にしっかり乾燥させてカビ対策をしましょう。

バレルサウナ

バレルサウナは木製の樽型サウナで、見た目がおしゃれなことから人気です。

維持費の特徴としては、木材の再塗装や防腐処理など、建物のケアが必要になる点があります。

内部のヒーターについては電気式か薪ストーブ式かで維持費が変わりますが、木材の断熱性が高いため、比較的ランニングコストは抑えやすい傾向です。

一方で外に設置する場合は風雨や直射日光での劣化を防ぐ手間や費用も考慮しましょう。

自宅サウナの維持費と長期的なコストバランス

川辺に並べられたリクライニングチェアの外気浴スペース

自宅でサウナを楽しむためには、導入時の初期費用だけではなく、ランニングコストとなる維持費も重要なポイントです。

電気や水道代、消耗品の交換費など、継続してかかる費用を正しく把握することが、自分に合ったサウナライフを続けるコツです。

また、長期的な視点での総コストも見極めておくと安心です。

初期費用との比較

自宅サウナの導入には、機器本体の購入費用や設置工事費が必要です。

小型の家庭用サウナであれば数十万円から購入可能ですが、本格的なタイプになると数百万円かかることもあります。

一方で、毎月発生するランニングコストとしては、電気代、水道代、サウナストーンの交換代、フィルターや消耗部品のメンテナンス費が挙げられます。

初期費用が高額になる分、頻繁に利用した場合は長期的なコストバランスがとれてくるケースも多いです。

  • 電気ストーブ型:初期費用は30万円~100万円前後
  • 薪ストーブ型:初期費用は50万円~200万円前後
  • 設置工事費:約10万円~50万円(既存住宅に後付けする場合は高くなります)

これらに加え、日々の維持費がかかるため、総合的なコストバランスを計算した上で導入判断をすると良いでしょう。

10年後にかかる総コスト

自宅サウナを長期間利用した場合、合計でどれくらいのコストがかかるのか気になる方も多いです。

代表的な電気ストーブ式サウナを例に、初期費用と維持費を組み合わせて10年間の総コストを試算してみましょう。

項目 金額(10年分) 備考
初期費用 100万円 サウナ本体+設置工事
電気代 36万円 1回1時間、週3回、電気単価30円/kWhで試算
水道代 12万円 シャワー利用分
消耗品(サウナストーン等) 10万円 2~3年ごとに交換
合計 158万円

10年間で約158万円となり、1年あたり約16万円ほどの支出となります。

家族全員で頻繁に利用する場合、1人あたりのコストはぐっと抑えられます。

サウナ利用回数別のコスト試算

自宅サウナのコストパフォーマンスは、どれくらいの頻度で利用するかによって大きく変わります。

週に何回利用するか、家族構成によっても1人あたりの費用負担が異なります。

  1. 週1回利用:年間維持費はおよそ5万円~7万円
  2. 週3回利用:年間維持費はおよそ12万円~16万円
  3. 毎日利用:年間維持費は約20万円以上になるケースも

月額や1回あたりのコストに換算すると、以下のようになります。

利用回数/週 年間維持費目安 1回あたりの費用
1回 6万円 約1,150円
3回 15万円 約960円
7回 23万円 約630円

利用回数が増えるほど、1回あたりのコストは下がり、外部サウナ施設の利用よりも経済的になることが多いです。

自分や家族のサウナ利用頻度を見積もりながら、最適な運用プランを立てることが大切です。

自宅サウナの維持費を踏まえたベストな選択肢

テントサウナ内の薪ストーブとサウナストーン

ここまで自宅サウナの維持費について具体的に見てきましたが、最終的に後悔のない選択をするためには、ご自身のライフスタイルや予算、使い方に合わせて検討することが大切です。

設置後のランニングコストやメンテナンスの手間も加味したうえで、長く快適に使えるかどうかを考えてみましょう。

自宅サウナは初期費用がかかりますが、利用するたびに健康やリフレッシュ効果が期待できるので、賢く運用すれば十分満足できる投資になります。

疑問や不安なポイントはなるべく事前に調べたり、専門業者に相談するのがおすすめです。

自宅サウナの維持費を正しく理解したうえで、あなたの日常をより豊かにする最適なサウナライフをぜひ手に入れてください。

自宅サウナ