
4学会合同ポジションペーパー:呼吸サルコペニアと対策
サルコペニアとは骨格筋量の低下と筋力の低下および/または身体能力の低下を特徴とする老年症候群と定義されており、高齢者や呼吸・循環器疾患のみならず、多くの疾患で注目されています。しかし骨格筋量の低下は必ずしも全身に起こるわけではなく、呼吸筋に限定して生じることもあります。そこで日本呼吸理学療法学会、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会、日本サルコペニア・フレイル学会、日本リハビリテーション栄養学会が合同で、呼吸筋量と呼吸筋力の低下が示唆される病態を『呼吸サルコペニア』と定義し、ポジションペーパーとし報告しました(Geriatr Gerontol Int. 2023)。
本企画では、呼吸サルコペニアの定義や評価方法、さらに臨床における呼吸サルコペニア対策などについて3人の先生にお話し頂く予定です。
兵庫医科大学 玉木 彰
長崎大学 神津 玲